チョークバックsampleを
作成しました。
先日部屋でミシンを踏んでいると、未開封のチョークがあるのを思い出しました。
TOKYO粉末のBLACKなのですが、高価ないただきもの故に何だか神々しくてずっと使用するのを躊躇していました。
しかし春分の日に那須塩原へ遠出することが決まったので、この新しいチョークを使おう!と決心しまたのはいいものの、
今使用しているチョークバック(5年くらい前に作成したもの)にはいつもの定番USAMIXが入っていて、これを捨てるのも勿体無い^^;
TOKYO用に新しいチョークバック買ってもいいかなと思ったけど、欲しいバックも見つからない、、、
ということで、急遽作ってみました。
そこで出来上がったものが↑の写真です。
実は前々からクリア素材のチョークバックが有ったら便利?と思い、ビニール素材だけは購入していました。このビニール素材はチョークバックに求められる、"外部からの湿気侵入を防ぎ、粉末の噴き出しを防ぐ高密度生地"という条件を満たしています。
(通勤バッグのなかで粉が少しでも噴き出したら、一大事ですね、、、)
それでもチョークバックに適切な素材か?は実際作って使用しないとわかりません。
アバウトな製図をしたら、さあ裁断です。
長方形の形にカットして次は縫製ですが、
実は縫製に一つテーマを設定しました。
それは、
「出来るだけミシンを使わない」
です。
ミシンを多用→生地に針穴が増える→粉末噴き出しの要因になるからです。
しかし、チョークバックの形にするにはミシン縫製をそれなりに使わないといけない矛盾も有ります。
それを解決するカギとなるのが、日本人なら誰でもあそんだことのある"折り紙"です。
折り紙は、平面の紙を"畳む・開く"というシンプルな工程だけであの立体的なカタチを成す事ができるのです。
直線で構成する和裁(和式裁縫)の真髄が詰まっています。
ビニールは先述のメリットもありますが、硬く縫いにくいという縫い手泣かせのデメリットもあります。
これを折り紙の考え方で解決しようと思います。
縫い始めます。
といっても、この折り紙概念で構成した製図というか型紙だとチョークを容する袋部分の縫製は左右の二箇所だけです。
出来るだけ縫わない、という今回のテーマには最適と言えますが、裏を返すと粉末が噴き出すとしたらこのシーム以外には無いということなので、単に一回縫うだけでは心許なさもあります。
そこで、前々から考えていたアイデアを使用することにしました。
それがこの縫い方"アンパラレル2ステッチ"です↓
この2列のステッチはただ補強として2回縫い合わせただけではありません。
この写真をよーく見ると、2列のステッチは針穴が半針ずつズレています。
単に2列平行になる縫うよりも、こうすることでステッチAが縫えていないデッドスペースである針穴〜針穴を、
隣の半針ずれたステッチBが縫い合わせているのです。
つまり2本のステッチがそれぞれのデッドスペースを補い合っています。
そうして出来上がったチョークバックsample
クロージャーはシンプルで確実なロールトップにしました。
口を閉じた状態です。
、、、と、ここで計算ミスが発覚しました^^;
マチ幅が狭く、自立しにくいバランスとなってしまいました 泣
ここは改善必須です💦
何はともあれ、Lobster Clinbing Technica 第1号のチョークバック完成しました
テストを経て、販売できる品質に至れば販売予定です。
よろしくお願いします。